今日の午後、仕事中にたくさんのスマートフォンからけたたましい音が鳴り響いた。
緊急地震速報だ。
ここ10年ほどのあいだに、耳にしたくはないけれど、たくさんの人が聞いてきた音だ。
何回聞いても恐怖を感じさせる音、危険を伝える目的とは言えよくできているなと思う。
今回の地震は宮崎県ということで、これを書いている時点では徐々に被害の内容が明らかになっているが、少なくとも、大きな津波を発生させるものではないということで胸をなでおろしたところである。
近頃の地震は、1回きりではないことへの警戒も持たざるを得なくなっているので、まだ安心はできないのだが。
地震って慣れない。
熊本地震のときは直接的に被害をうけたので、起きるたびに感情が揺さぶられるのは当然かもしれないけれど、最近では遠方で起きた地震の速報をみるだけでも目に涙が溜まってしまう。
その恐怖を、実際に感じている人のように受け止めてしまうからなのか、ただ臆病で泣き虫だからなのかはわからない。
熊本地震、本当に怖かったな。
たぶん初めて、「死ぬかも」っていう感覚。
周囲が真っ暗闇になり、耳から入る情報はただ何かが壊れていく音。なんの音かもわからない。
立つことすらできない、別の部屋にいる家族のもとに行こうと思っても体が動かない。
恐怖、体に染み込まされたな。
けど、個人的には悪いことばかりではない。
しばらく連絡をとっていなかった旧友や、地元の元同僚から安否確認の連絡が入ったりした。
また、中には次の日に物資を何時間もかけて車で持ってきてくれたり、倒れたコンクリートの壁の片づけを手伝いにきてくれたりした友人もいた。
人が人を思う時でもあるのだ。
私もそこに住んでいる友人や知人のことを心配する。何かしてあげたいと思う。
そんな人の思いがあちこちでふりまかれるのも災害時であると思う。
この国にいる限り、避けることはできないのだろうけれど、せめて被害を受ける人が最小限でおさまってほしいと願う。
昔から泣き虫だったから、今も涙がでてしまうけど、そろそろいい歳のオジサンになってきたので、涙を抑えられるようにならないものかと思う今日このごろだ。
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