新社会人の早期退職 人のことは言えない私より

私の経験

春になって新たなスタートを切った方も多くいらっしゃるでしょう。

私の職場にも新入社員が入社してきて、個人差はあれど、不安や緊張と闘っているんだろうなぁと思うところです。

自分自身の社会人のなりたての頃は、これからどうなるのか不安で一杯だったことを思い出します。

私は高卒で地元の中小企業に就職しました。

高校は普通科のみの進学校(たしか進学率96%)だったので、選べる就職先は少なかったように思います。

勉強をしてこなかったし、親にもこれ以上学費を払わせたくないという気持ちもあったので、迷わずに就職を選択した。

でも、社会人1年目はキツかった。

それは初めての社会ということもあったけど、普通科出身の私には縁もないような食品工場での機械メンテナンスだったからだ。

しかし、もっとキツかったのは社会人になって2年目だった。

時間が経つとみえてくることがあるのだ。

【周りと比較する】

社会人1年目、最初はお給料を14万円くらいもらい、アルバイトもしたことがなかったので、浮かれるくらい嬉しかった。

しかし、同じく就職した友達や他の会社で働く人の給料を聞くと、なんと10万円近くも多いことがわかった。

そして、その友達などはこぞっていい車に乗っているではないか!

私だってフルタイムで働いているんだから、それくらいもらえる方がいいに決まってる。

仕事に関係なく、絶対に多くお金をもらえるところに行こう!

そんなことがきっかけで、2年目に最初の会社を辞めることになった。

【給料が高いなりの理由】

かくして、私は2年目に転職した。

そこは周りの友達が就職したような環境の職場で、交替制の工場の生産ラインだった。

勤務時間は日勤(8時30分〜17時)と早出(6時〜)、遅出(13時〜)だった記憶がある。

その不規則な交替勤務に加えて、室温の高い場所で数時間も黙々とラインの一部となって働くのだ。

働いている人達すごい!

これは最初の職場で日勤だけをこなし、比較的あちこちに足を運ぶ仕事と比べると、とてもストレスを感じた。

これに耐えなければ友達などのような給料はもらえないのか…と、

結局、人間関係も希薄と感じたので、その職場を2ヶ月あまりで辞めてしまった

【若い社会人の絶望と一筋の光】

2つの職場を経験したけど、自分の思うような結果にはならなかった。

もちろん、忍耐がなかったといわれれば否定はできないけれど、辞めたことに後悔はなかった。

しかし、「じゃあ自分には何ができるんだ?何もないんじゃないか?」と絶望を抱く日々が続いた。

最近ニュースでも聞く新社会人の退職の理由「何者かになりたい」というところに、個人的には近いような悩みだったのかなと感じている。

もっと進学や就職について、学生の頃から考える必要があったのではないか。

我が子には同じ轍を踏ませたくはないものだ。

話がそれたが、ここで私の転機が訪れた

それは、学生時代の部活仲間の家に遊びに行ったとき、彼の母親からの提案だった。

【資格をとって専門職になる】

彼の母親は医療事務だった。

なので、あなたもやってみたらどうかというものだ。

考えもしたことがなかった。

自分が医療事務?計算とか得意な方じゃないし…など、ケチをつける声が聞こえてきたけど、そんなことを言っていられない状況でもあり、私はすぐに資格取得方法について検索していた。

最終的に、短期で取得するなら通学がよいとわかったので、受講することに。

助かったのは、最初の職場で1年以上勤続があったため、失業保険というものが受けられることがわかった。失業保険はその当時は確か月額報酬のおよそ6とか7割の金額が3か月間もらえたと記憶している。

それを活用しながら実家暮らしで通学することができたことだ。

無事に資格取得し、その後すぐにではなかったが、医療機関で働くこととなった。

【働くなら適正を感じたり楽しいと思えたりする仕事】

私は医療機関に勤めて十数年になる。

それはひとえに、これまで経験した職業より適正があったからだと思う。

もちろん、いくらお給料がもらえるかは無視できないポイントではあるが、それだけでは持続性がないことは言うまでもない。

これまで読んだ書籍には、

「楽しいと思えること、仕事とも思っていないくらい自分がのめり込めるものが最強」

というようなことが書かれていた。

それもまた事実だと思う。

私と同じような悩みがある方には、転職して色々な仕事を経験するのも悪くはないと背中を押したい。

転職をしなくても、学習や挑戦はできます。

いろんな方法を試して、少しでも素晴らしいお仕事に出会えたら、人生は全く違うものになるでしょう。

私もまだまだ頑張ります!

コメント

タイトルとURLをコピーしました